解説
『平家物語』の中の源平合戦の名場面である宇治川先陣争いの場面。宇治川の合戦の先陣を切ろうと先を進む梶原景季に対して後に続く佐々木高綱が馬の腰帯の緩みを指摘し、景季がそれを直そうとする間に高綱が先陣を奪いとるというシーンが描かれる。高綱の素朴な仕草が愛くるしい。代赭の色遣いが印象的で、周囲の添景である緑青による松や柳、群青の海や川の流れに映えて美しい。人物や馬の描写も細部まで丹念に仕上げられている。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09