解説
定窯は、宋時代随一の白磁の名窯として知られている。この作品は小さい高台をもち、薄く仕上げられた内面に、片切り彫りの牡丹文を配した典型的な定窯の白磁碗である。花弁や葉は細かい櫛描きで表現されており、優美な仕上がりとなっている。牡丹文は、色とりどりの花を豊かに咲かせることから富貴の象徴として、宋時代以降、文様として盛んに描かれるようになった。外面には、涙痕(るいこん)と呼ばれる釉溜まりがあり、これも定窯の見所の一つとなっている。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09