解説
画面に横たわる川の水面。遠方には木立の緑と青い空。釣り人が一人、川辺に佇む。十数羽のあひるの群れが、作品の平和で穏やかな印象と調和している。画家の視線は、ローアングルで、地面に近く低い安定した視点から風景を捉えている。まさにドービニーの描く川の景色の典型である。1857年に小舟を買い、故郷に近い川のそばに移住した彼は、晩年にはフランス各地の川の景色を求めて旅行し、よく小舟の中から水面の風景を写し取ったりしていた。横長の低視点の画面は、そうした彼の趣向を反映しているといえる。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09