解説
パテルは同郷のジャン=アントワーヌ・ヴァトーの弟子で、その様式の模倣者であった。師ヴァトーは、雅宴画の分野で名を馳せた。ここでは森を拓いた庭の一角で柱の前に集い、恋の語らいに興じる男女が描かれている。中央の女性が着ているのは18世紀前半に流行した「ローブ・ヴォラント」と呼ばれるドレスで、背中のひだが特徴的なこのドレスはヴァトーが多く作品に描いたことから「ヴァトー・プリーツ」とも称される。右手遠景には一群の男女が憩い、塔のある家も見える。この構図はヴァトーの《合奏》(シャルロッテンブルク宮殿蔵)や《生の魅惑》(ウォレス・コレクション蔵)を想起させるが、人物の配置や背景の描写には舞台とその書き割りのような平板な印象も否めない。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09