解説
17世紀のオランダで、イタリア的な風景画が流行した要因の一つに、オランダではまず見ることができない強い陽気な日射しと、詩情溢れる広大な田園での生活に対する人々の憧憬を挙げることができよう。古典の英雄や歴史物語に胸を踊らせていたとは判じがたく、それは画中に神話・歴史上の登場人物が配されず、物語性が含まれないことからも証明される。17世紀オランダの大都市に暮らす市民にとって、田舎での素朴な生活を夢想させてくれる風景画は、ほんの束の間でも心の清涼剤になったことであろう。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09