解説
丹生川の河口近くの左岸、丹生台地の東端に亀塚古墳があります。この古墳は、前方部を南に向ける前方後円墳で、古墳時代中期、5世紀前半に築かれたものです。古墳は、墳丘の全長約120m、前方部高さ7m、後円部径64m、後円部高さ10mの規模を持つ県下最大の前方後円墳です。古墳全体は三段からなり、その斜面全面に直径10~20㎝大の葺(ふき)石が敷き詰められていたこと、後円部に円筒埴輪(はにわ)が並べられていたこと、さらに、後円部中央に埋葬施設として箱式石棺が2ヶ所に納められていたことなどが特徴的です。石棺の内部には、副葬品を入れるための空間が作られており、何度かの盗掘を受けてはいますが、そこから300点を超える勾玉(まがたま)や管玉(くだたま)、がらす小玉などが出土しています。亀塚古墳の北方約30mには、小型の前方後円墳である小亀塚古墳があります。出土遺物などから判断すると、5世紀後半に造られたものと考えられます。このほかにも5世紀前後の時期には、周辺に前方後円墳を中心にいくつかの古墳が造られていますが、そのなかでも亀塚古墳は最大の規模を誇っていました。平野部の少ない海岸部にこのような古墳が形成されたのは、ここ海部に住む人々が海での生業を中心都市、豊富な海の幸に恵まれていただけでなく、彼らのもつ航海術が大和政権に欠くことの出来ない重要な役割を担っていたことによると考えられます。
収録されているデータベース
大分市デジタルアーカイブ~おおいたの記憶~
「大分市デジタルアーカイブ~おおいたの記憶~」は、大分市内に残る有形無形の文化財・史跡のほか、地域の行事や伝統芸能、豊かな自然や景観・まちなみ等の文化資源を一元的に管理するデータベースと、それらを公開するウェブサイトです。
最終更新日
2026/09/09