解説
切り立つ岩山の間に一本の山道が続き、色づいた木々の葉や勢いよく流れる渓流が晩秋の物寂しい情趣を醸し出しています。鋭い墨の輪郭線で描かれた岩山には、伝統的な「皴法」を学習した跡が窺える一方、家屋や人物などの点景は繊細な描線を用いて写実的に描いており、その対比が作品の見どころとなっています。画面左下に「乙巳秋日」の文字があり、1905年(明治38)の作品とわかります。署名の書体は、当館所蔵の蘆風作品《佐藤忠信之図》(制作年不明、作品番号JP0511)と同様で、この二作品はほぼ同時期に描かれたと考えられます。
収録されているデータベース
新潟県立近代美術館・万代島美術館所蔵品データベース
新潟県立近代美術館(長岡市)と新潟県立万代島美術館(新潟市)共有の所蔵作品のデータベースで、作品情報を検索・閲覧することができます。データベースは随時更新しています。
最終更新日
2026/01/26