解説
飛鳥井雅親〈あすかいまさちか・〉は、室町時代の公卿。権中納言雅世〈まさよ・1390-1452〉の長男。正二位・権大納言に至った。文明5年〈1473〉出家し、栄雅(えいが)と号する。飛鳥井家は代々、蹴鞠と歌道の宗家であり、雅親は父の薫陶を受けた。やがて宮廷歌壇の中心的存在となり、将軍足利義政〈あしかがよしまさ・1436-90〉をはじめ、三条西実隆〈さんじょうにしさねたか・1455-1537〉・飯尾宗祇〈いいおそうぎ・1421-1502〉ら多くの歌人たちを指導した。また、能書としても名高く、飛鳥井流(栄雅流とも)の流祖として一派を築いた。この2首は、家集『亜槐集』に所収される。「栄雅」の署名から、出家後の57歳以降の書写と知る。闊達な筆致、文字の配置も見事で、飛鳥井流の流祖の面目躍如たるものである。「二首の倭謌を詠める/栄雅/残雪降り積みし上より消えてただひとへ残るや去年の峰の初雪/待恋さ夜ふけてとがむる犬の一声も人待つかたに聞くぞうれしき」
収録されているデータベース
Keio Object Hub
慶應義塾には、160年を越える歴史の中で集積された多様な領域にわたる文化財コレクションがあります。これらのコレクションは、図書館、研究所にとどまらず、学部や一貫教育校など学内のさまざまな場所で収蔵・活用され、専門性を反映した豊かなコレクション・データベースが編まれてきました。 Keio Object Hubは、これらのデータベースを連携させ、展覧会や講演会など、学内で展開する文化関連活動と結びつけ...
最終更新日
2022/07/03