解説
網は漁に欠かせない道具であり、漁に使用した網を乾かす情景は古くから歌にも詠まれているが、文様として意匠化され、盛んに用いられるようになるのは、江戸時代に入ってからのことである。桃山時代の絵画作品に、海北友松〈かいほうゆうしょう・1533-1615〉筆の「網干図屏風」(宮内庁蔵)があり、以後、網干の図は屏風絵の題材として定着するのだが、網干文様の流行は、こうした絵画の影響があるのかもしれない。竿にかけられた網が形成する三角形が、意匠として新鮮に感じられたのだろう。
収録されているデータベース
Keio Object Hub
慶應義塾には、160年を越える歴史の中で集積された多様な領域にわたる文化財コレクションがあります。これらのコレクションは、図書館、研究所にとどまらず、学部や一貫教育校など学内のさまざまな場所で収蔵・活用され、専門性を反映した豊かなコレクション・データベースが編まれてきました。 Keio Object Hubは、これらのデータベースを連携させ、展覧会や講演会など、学内で展開する文化関連活動と結びつけ...
最終更新日
2022/07/03