解説
三条西実隆〈さんじょうにしさねたか・1455-1537〉は、内大臣公保〈きんやす・1398-1460〉の二男。初名公世、のち公延、元服して実隆と改名した。後土御門・後柏原・後奈良と三代の天皇に近侍し、正二位・内大臣に至る。和漢の学や有職故実に通じ、中世和学の興隆を着実に推進した。和歌においては飛鳥井雅親〈あすかいまさちか・1417-90〉に学んで豊かな才能を発揮し、飯尾宗祇〈いいおそうぎ・1412-1502〉より古今伝授を受けた。牡丹花肖柏〈ぼたんかしょうはく・1443-1527〉とは同門の間柄にあり、茶の湯で有名な武野紹鴎〈たけのじょうおう・1502-55〉は、実隆門下の一人である。また、書を能くし、彼の書風は三条流(逍遥院流とも)と呼ばれ、多くの追従者を出した。日記『実隆公記』、家集『雪玉(せつぎょく)集』をのこしている。永正13年〈1516〉、62歳のとき出家して、逍遙院堯空(しょうよういんぎょうくう)と号す。これは、珍しく署名のかわりに花押を用いた短冊である。
収録されているデータベース
Keio Object Hub
慶應義塾には、160年を越える歴史の中で集積された多様な領域にわたる文化財コレクションがあります。これらのコレクションは、図書館、研究所にとどまらず、学部や一貫教育校など学内のさまざまな場所で収蔵・活用され、専門性を反映した豊かなコレクション・データベースが編まれてきました。 Keio Object Hubは、これらのデータベースを連携させ、展覧会や講演会など、学内で展開する文化関連活動と結びつけ...
最終更新日
2022/07/03