解説
この「一房の葡萄」の単行本は有島が書いた、最初にして生前唯一の創作童話集である。自らの子どもたちのために書いたもので、全4篇中、本作を含む3篇が自身の幼少期の体験に基づく内容である。美術にも才能を示した有島は、東北帝国大学農科大学(後の北海道大学)教師時代は、美術部「黒百合会」創設に参画し、絵画を発表するほどであった。本書も作家自身が装幀し、時代に先駆けた新感覚の装画をよせている。伊上凡骨(1875-1933)は、天才的彫り師として知られ、竹久夢二の作品や夏目漱石の本の装幀など、幅広く活躍した。田中松太郎(1863-1949)も美術印刷の草分け。
収録されているデータベース
北海道デジタルミュージアム
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最終更新日
2026/05/29