解説
菊は中国産で、奈良時代末期頃に渡来したと推定されているが、まもなく天皇家・公家・高僧などの上流社会で愛好されるようになり、次々と新しい品種も輸入された。しかし、一般の人々に拡がるのは江戸時代で、正徳~享保年間(1711-35) にピークを迎え、京都や江戸では開花の季節には連日のように菊会(品評会)が聞かれ、会ごとに目録が刊行されるにいたる。本書は、享保2年(1717)9月17日から同月29日のあいだに、京都東山で開催された菊会8件の目録を集めたものである。各目録には、出品者ごとに出品した菊の花銘を記し、それぞれ形状の簡略な説明を添える。同種の京都刊行物に『丸山菊大会』(198-37:享保2年)『北野菊大会』(198-38:享保2年)、江戸では『江戸菊会』 (特1-2605 :享保3年の5会)などがある。『新菊苗割代附帳』解題も参照。(磯野直秀)
収録されているデータベース
国立国会図書館デジタルコレクション
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最終更新日
2026/09/03