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萩螺鈿鞍 Saddle with Bush Cloversはぎらでんくら

解説

 鞍は馬の背中に人を乗せるための道具です。日本の鞍は馬に乗る人物が腰を乗せる居木(いぎ)、その前に立てる前輪(まえわ)、後ろに立てる後輪(しずわ)の三つのパーツからできています。この鞍は、萩の文様を、前輪と後輪のゆるやかにカーブした形を生かして伸びやかにあらわし、巧みなデザイン感覚がうかがえます。貝がらの内側を平らに加工して文様の形にカットしたものを鞍に貼り、一度黒い漆を塗ってから研ぎ出してあらわしています。この技法は「螺鈿(らでん)」と呼ばれ、真珠のように七色に輝くその文様表現は日本の漆工芸で広く用いられています。平安時代特有の優美で繊細な感覚がみられる日本の鞍を代表する作品です。


前輪[まえわ]や後輪[しずわ]の外面には海・磯とよばれる起伏があり、前輪の肩には乗馬の手掛かりとする手形[てがた]が見えます。こうした形式は中世鞍に繋がる特徴です。萩の花枝は厚い夜光貝[やこうがい]を用いた螺鈿で、居木[いぎ]の上面にも折枝を散らし、情趣溢れる姿を生み出しています。

メタデータ

教育

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収録されているデータベース

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ColBase: 国立文化財機構所蔵品統合検索システムは、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)と一つの研究所(奈良文化財研究所)の所蔵品を、横断的に検索できるサービスです。

2026/07/20