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志野茶碗 銘 橋姫 Tea Bowl, Named “Hashihime (Princess of the Bridge)”しのちゃわん はしひめ

解説

 岐阜県の美濃窯でつくられた、大振りで、筒型の志野茶碗です。半透明の白い釉薬を通して見える、土の独特な色と風合いや自由奔放な絵が魅力です。この茶碗には、橋と苫屋(とまや)が描かれており、そこから「橋姫」の名前がつけられました。
 横から見ると底のほうが広がったずんぐりとした形、上から見ると、口はゆがんだ楕円形です。茶碗の鑑賞のコツは、実際に手にとってお茶を飲んだらどんなふうだろう、と想像してみること。大きく、ごつごつとして口もゆがんだこの茶碗は、手にしたときの存在感も大きく、もしかすると茶は飲みにくいかもしれません。この茶碗は、武家の間で茶の湯が盛んに行われた安土桃山時代から江戸時代初期につくられたものです。この時代の美意識を反映した、力強く自由な造形ということができるでしょう。
 昭和12年(1937年)、この茶碗は実業家の松永耳庵の手にわたりました。耳庵は、同じく実業家で茶の湯の先輩であった原三渓から譲り受けた茶室「春草蘆」のお披露目の茶会でこの茶碗を使い、三渓はとても喜んだといわれます。その10年後の昭和22年(1947年)、この茶碗を含む耳庵の収集品の数々は、茶室「春草蘆」とともに当館に寄贈されました。

メタデータ

教育

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収録されているデータベース

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2026/04/13