解説
日本のよろいにはさまざまな種類があります。そのうち、胴をぐるりと取り囲み、右脇で引き合わせるものを現在「胴丸」と呼んでいます。胴丸のはじまりは確かなことがわかりませんが、はじめは徒歩で戦う武士が用いたとされています。その後15世紀後半頃になると、頭を守る兜や腕を守る袖が付属したものがみられるようになり、上級の武士も用いたと考えられています。この胴丸は札(さね)と呼ばれる鉄や皮でできた小さなカードのようなものに漆を塗り、鹿の韋や絹の組紐で綴り合わせてできています。とくに胸の部分に白い組紐、残りの大部分を濃い藍色で染めた韋紐で綴り合わせていて装飾的です。膝を守る「草摺(くさずり)」という部分が動きやすいように細かく分かれ、胸や脇腹を守る鉄の板には藻と獅子の模様を染め上げた韋を貼るなど、14世紀から15世紀にかけての胴丸の特徴がよく示されています。
胴丸はもともと歩兵用の防具で、大腿部を守る草摺と呼ばれる部分が細かく別れ、動きやすいように工夫されています。この胴丸は現存数が少ない14世紀の作例とみられます。鍍金を施した金具や組紐による装飾などは、胴丸が上級武士にも用いられるようになったことをうかがわせます。@どうまる@くさずり@
収録されているデータベース
ColBase
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最終更新日
2026/09/21