北國五色墨・おいらん “High-Ranked Courtesan” from the Series Five Shades of Ink in the Northern Quarterほっこくごしきずみ
解説
「北国」とは吉原遊郭のことで、江戸城の北に位置することからこう呼ばれました。『五色墨』という俳句の書物が流行し、5つを揃えるシリーズの名称として使われました。5枚のうちの1枚である本作は、吉原で働く職業の中でも、高級遊女の花魁(おいらん)を描いたものです。
美人画で有名な江戸時代の絵師・喜多川歌麿(きたがわうたまろ)の描いた浮世絵版画です。歌麿は、主に遊女を描いた女性の単身像で知られています。
タイトルにある「北國(ほっこく)」とは江戸(現在の東京)にあった吉原遊郭のこと。江戸城の北に位置することからこう呼ばれました。「五色墨(ごしきずみ)」とは、享保16(1731)年に刊行された俳句に関する書物のことで、5つのものが揃ったシリーズを描く際の名称として絵画の題名にもよく使われました。
「北國五色墨」は吉原で働くさまざまな職業の女性達を描いたシリーズものです。この作品は、黄つぶしといわれる黄色い無地の背景に、高級遊女である「おいらん」が洗い髪を乾かしながら、手紙を書いているさまが描かれています。一筋の濡れた髪もリアルで、着飾った表の姿でなく、実在感あふれる日常の姿を描いているようです。
収録されているデータベース
ColBase
ColBase: 国立文化財機構所蔵品統合検索システムは、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)と一つの研究所(奈良文化財研究所)の所蔵品を、横断的に検索できるサービスです。
最終更新日
2026/03/30