解説
画面を斜めに横切る青色のぼかしでたゆたう水が表現され、水中をゆったりと漂う亀が3匹上から覗き込んだように描かれている。一番下の亀は、甲羅に藻がついた蓑亀といわれる長生きのシンボル。縦長の長大判の判型で、吉祥の掛軸の代わりに制作されたものだろう。
これは、葛飾北斎の描いた浮世絵版画です。
画面を斜めに横切る数本の曲線を境に、色がグラデーションになっています。たゆたう水に透ける光の表現でしょうか。涼しげな一枚です。
長大判(ながおおばん)といわれる、ふつうより縦長の珍しい版型に、水中をゆったりと漂う亀が3匹描かれています。中でも一番下の亀は、甲羅に藻がついて長くのびた蓑亀(みのがめ)といわれるもので、長生きのシンボル、おめでたいモチーフでもあります。同じ長大判サイズで、作者のサインも同時期のものと思われる作品が他に4図あります。鯉の滝のぼり、松に鶴、桜に鷹、馬と若松など、どれもおめでたい意味を持つモチーフが描かれており、同じ時期に同じ目的で制作されたシリーズなのかもしれません。
収録されているデータベース
ColBase
ColBase: 国立文化財機構所蔵品統合検索システムは、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)と一つの研究所(奈良文化財研究所)の所蔵品を、横断的に検索できるサービスです。
最終更新日
2026/07/20