八代目森田勘弥の賀籠舁鶯の治郎作 Actor Morita Kan'ya VIII as Uguisu no Jirosaku, the Palanquin Bearerはちだいめもりたかんや かごかきうぐいす じろさく
解説
当時休座していた森田座の座元でもあった八代目森田勘弥の大首絵。「敵討乗合話+かたきうちのりやいばなし+」一幕に登場する鶯の治郎作が「戻駕+もどりかご+」と呼ばれる舞踊を軽やかな動きで演じている。独特な目の表現など写楽の特徴の見られる第 一期の作品。
謎の浮世絵師と言われる東洲斎写楽 (とうしゅうさいしゃらく)が歌舞伎役者八代目森田勘弥(もりたかんや)をバストアップで描いた絵です。このように顔を大きく描く手法を大首絵(おおくびえ)とよびます。描かれているのは、「敵討乗合話(かたきうちのりあいばなし)」という演目の大詰めの一幕に登場する鶯の治郎作(うぐいすのじろさく)。両手を袖につっこんで胸の前で合わせたこのポーズは、当時評判だった踊りの所作「戻駕(もどりかご)」の代表的な型のようです。貝絞り模様の着物の上には、束ね熨斗(のし)模様の袖なしの羽織をはおっています。背景の黒雲母(くろきら)摺りに映えるその美しい色合い、そして軽やかな動きのあるポーズ、独特な目の表現などによってモデルの個性を強調する、写楽ならではの華やかな作品です。写楽は10ヶ月という短い活動期間の中で4期に分けて作品を出版しています。これは、第1期作品、28枚のうちのひとつです。
収録されているデータベース
ColBase
ColBase: 国立文化財機構所蔵品統合検索システムは、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)と一つの研究所(奈良文化財研究所)の所蔵品を、横断的に検索できるサービスです。
最終更新日
2026/07/20