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見立小野道風 Mitate (Parody) of Ono no Tofu (Famous calligrapher of the Heian period)みたておののとうふう

解説

小野道風が書の才能に悩んだとき、柳の枝に飛びつこうと何度失敗しても跳びはね、ついに飛びつくことが出来た蛙の姿をみて、あきらめず努力することの大切さに気がついたという逸話が良く知られていた。花札の絵柄にもなった道風の姿を女性の姿にやつしている。


 鈴木春信による浮世絵版画です。傘を手にした女性が水辺に立っています。その後ろには柳の木。水の中から蛙が一匹顔を出し、もう一匹は柳の枝に飛びつこうとしています。雨・柳・飛ぶ蛙…ときいて、ぴんとくる方はいるでしょうか。
 花札で、柳の下で傘をさしている公家ふうの男性と蛙の絵札を見たことはありませんか?それは11月(雨)の札で、その男性は平安時代の書家・小野道風(おののとうふう)です。何度失敗しても柳に飛びつき、ついに成功する蛙を見て、道風も努力を重ね大成したという話がベースになっているのです。
 このエピソードは花札になるよりずっと前に「小野道風青柳硯(おののとうふうあおやぎすずり)」という人形浄瑠璃の演目になって、宝暦4年(1754年)に初演されました。おそらくこの浮世絵が作られたときには、「柳」「蛙」「雨・傘」というモチーフが出てくるだけで、小野道風の見立てと分かる人が多かったのでしょう。鈴木春信は道風を、若い娘の姿に置き換え、優美に描いています。

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2026/03/30