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解説

乾いた筆致による、「枯淡」という言葉がぴったりな山水図。高く山がそびえる中国風の情景ですが、この絵を見た禅僧・竺雲等連は、故郷の清見関(静岡県)を思い出すと賛に記しています。橋や前方の道を歩く人物たちは、楼閣内にいる友人を訪ねるようです。
@ひっち@こたん@じくうんとうれん@きよみがせき@さん@ろうかく


 画面右側にそびえる山。山間からは滝が流れます。その手前には山に連なるように立派な松が生えています。奥深い山の中のようです。目を凝らしてみてください。所々に人物が描かれていることに気づくでしょうか。画面手前にはお供のものを連れた人。橋の上にも馬に乗った人物がいます。そして、靄(もや)の中に浮かび上がる立派な建物の中には、人影が見えます。どうやら人々は、この建物に向かっているようです。
 これは、墨の濃淡でモチーフを描く絵画、水墨画です。水墨画は、仏教の宗派の一つ、禅宗で好まれました。山水図とは自然の景観を描いたもののことで、水墨画の画題として多く取り上げられました。よく見ると、松の葉やその根元付近に描かれる梅には淡く色が使われています。風景は中国風ですが、実は特定の場所を示しているというよりも、禅僧の理想的な世界を描いています。
 禅僧たちは世間を離れ、このような静かな場所で友と語り合うことにあこがれを抱いていました。彼らは山水図を眺めながら、絵の中の人物に自身を重ね合わせたのでしょう。皆さんも絵の中に入り込んで、この世界観を楽しんでみてはいかがでしょう。

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教育

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2026/07/20