解説
本格的な山水画なのに意外にカラフル。右から左へと季節が巡り、さらに「秋月」や「落雁」など「瀟湘八景」のモチーフが所々に描き込まれています。人々の多彩な営みにも注目です。楊月は雪舟や同時代の水墨表現を広く学び、独自の画風を築いたと推測されます。
@しゅうげつ@らくがん@しょうしょうはっけい@ようげつ@せっしゅう
四季の移ろいを2つの屏風にわたり描いた作品です。右側には春から夏にかけて、左側には秋から冬にかけての風景が描かれています。このように、墨の濃淡でモチーフを描く絵画を、水墨画と呼びます。こうした季節の情景は水墨画でよく見られる題材の一つで、四季を描くことから四季山水図と呼ばれます。ここに描かれる空間は理想的な自然の風景ですが、中国湖南省にある瀟湘(しょうしょう)という地域を描いた作品がモデルになっています。
よく見ると、淡く色がぬられています。水墨画は墨だけでモチーフを描くと考えられがちですが、この作品のように色を使ったものも多く存在します。描かれる人々に注目してみると、色があることで、その姿が生き生きとみえてきます。どこに人物がいるかを探して、どんな会話をしているのか想像してみると、楽しいのではないでしょうか。
この絵を描いたのは室町時代後期の禅僧で画家の楊月(ようげつ)です。彼は雪舟の弟子と伝えられていますが、はっきりとしたことはわかっていません。同時代の水墨画の表現を広く学び、独自の画風を築きました。
収録されているデータベース
ColBase
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最終更新日
2026/07/20