解説
緑を薄塗りした金地の野辺に、萩@はぎ@、薄@すすき@、女郎花@おみなえし@、芙蓉@ふよう@など咲き乱れる秋の草花。地面の起伏と草花の布置@ふち@とが協調して波状の動きを作り、澄んだ秋の大気が吹き抜ける。宗雪は、あの俵屋宗達@たわらやそうたつ@の後継者であり、はじめ京都で活躍し、後に加賀金沢で前田家に仕えた。
二つの画面で1セットの屏風です。淡いグリーンが透ける、金色のなだらかな地面の盛り上がりが幾重にも連なっています。ここは、起伏に富んだ場所のようです。そこには、薄(ススキ)、菊、萩、黄蜀葵(トロロアオイ)、芙蓉(フヨウ)、女郎花(オミナエシ)といった草花が勢い良く生い茂っています。草花の種類からいって、季節は夏から秋でしょうか。多くの種類の草花が描かれていますが、色合いは白、緑、黄色系にまとめられているので、爽やかな統一感があります。
左右の端にある菊は、貝殻から作られる白い顔料・胡粉を厚く盛り上げて描かれています。左右の端の菊がほぼ同じ高さに描かれているので、右と左の屏風を入れ替えても絵がつながります。地面の盛り上がりもつながります。澄んだ秋の空の下、草花が延々と続く野辺を歩く気分で、ご覧ください。
作者の俵屋宗雪は、江戸時代初期に活躍した俵屋宗達の後継者。はじめ京都で活躍し、のちに加賀金沢で前田家に仕えました。
収録されているデータベース
ColBase
ColBase: 国立文化財機構所蔵品統合検索システムは、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)と一つの研究所(奈良文化財研究所)の所蔵品を、横断的に検索できるサービスです。
最終更新日
2026/07/20