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玄奘三蔵像 The Monk Xuanzangげんじょうさんぞうぞう

解説

唐時代の僧侶、玄奘三蔵(?~664)は、インドに渡り膨大な経典類を中国にもたらした。大きな笈(おい)に多数の経巻をつめて背負い、髑髏(どくろ)の首飾りをつけて、経文を唱えながら歩む姿が、大般若会(だいはんにゃえ)の本尊・釈迦三尊十六善神像にも描かれるが、単独像は珍しい。(20140211_h031)


これは西遊記に登場する三蔵法師の名でもお馴染みの玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)を描いた肖像画です。玄奘はインド各地を巡って多くの経典を中国に持ち帰り、その翻訳も行いました。
この肖像画では玄奘が左側を向いています。絵巻物では右から左へ物語が進みますが、その原則は掛軸にも当てはまります。このことから、右から左に向って歩を進めている姿は、進んでいる状態、つまり玄奘が経典を集めて方々を巡っている最中を捉えたものであると考えられます。
玄奘に注目してみると、お経を唱えるために開かれた口元や目鼻立ちはどこか生々しく、繊細に描写されています。立体感を引き出す顔の陰影表現からは、日本に大量にもたらされた中国浙江省・寧波(ニンポー)で描かれた仏画表現の影響がうかがえます。
姿は、インドで集めたらしきたくさんの経典が入った大きな荷を背負い、髑髏(どくろ)の首飾りをかけています。右手には払子(ほっす)と呼ばれる仏具、左手には経巻を持ち、腰には刀、足には脚絆を着けています。帯のしめかたは通常とは異なり、個性的です。
玄奘がこの絵のように旅の姿で、さらに単身で描かれる現存例はほとんどなく、珍しい作品です。

メタデータ

教育

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収録されているデータベース

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2026/10/19