解説
鎌倉時代の馬の医者の秘伝書として伝えられた絵巻です。古の和漢の馬の名医十人と馬、続いて薬師草、法薬草、阿度者崎(あとはざき)、仏前(ほとけのまえ)、馬頭草、甘草伝、仏座(ほとけのざ)など17種類の薬草の図があります。
馬は武芸をたしなむものにとって宝です。けがをしたり病気になったりしたときの薬の使い方は、とても大切な事柄だったのでしょう。奥書には、文永4年(1267)正月に西阿(せいあ)が七郎兵衛尉忠泰(しちろひょうえのじょうただやす)に相伝したこと、またこの絵巻の存在や内容は秘密にしなければならないということが記されており、この絵巻の重要性を伝えています。ただし、秘伝書とはいえ、同様の絵巻がほかにも伝わっていることから、広く流布していたと考えられます。
淡彩を施した薬草の写生的な描写にもご注目ください。
馬の医者の秘伝書で、古の著名な馬医と名馬の姿、馬の薬として用いる薬草の図を描きます。奥書には、文永4年(1267)正月に西阿@せいあ@が七郎兵衛尉忠泰@しちろひょうえのじょうただやす@にこの巻物を与えたこと、情報の散逸を防ぐため、後継の弟子がいなければ返却するか焼却するよう命じたことが記されています。
収録されているデータベース
ColBase
ColBase: 国立文化財機構所蔵品統合検索システムは、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)と一つの研究所(奈良文化財研究所)の所蔵品を、横断的に検索できるサービスです。
最終更新日
2026/07/20