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解説

版本挿絵を得意とした北尾政美(きたおまさよし)は、鍬形蕙斎の名で津山藩の御用絵師となりました。王子の飛鳥山は徳川吉宗が桜の木を植えて、お花見の行楽地になりました。丘の上にある飛鳥山の由来を記した石碑は、現在も残っています。左に王子権現、遠くに隅田川、筑波山が見えます。


広々としたのどかな景色に、桜の花が咲きほこっています。ここは今の北区・王子にある飛鳥山。江戸時代、八代将軍徳川吉宗が桜の木を植え、一般の人びとに行楽の地として開放したことで、桜の名所となりました。今でも春にはたくさんの人びとがお花見に訪れる、たいへんにぎやかな場所です。画面やや右のほう、緩やかな山に、小さく描かれた人物の横にあるのは石碑です。飛鳥山の由来を記したこの石碑は、今でも飛鳥山に立っています。山の左側に流れるのは音無川、そしてその上に朱色で描かれているのは、王子権現の社です。遠景には墨田川、はるかかなたには筑波山が見えます。画面の上方にいくほど、遠くのものが小さく淡く表現され、空気遠近法的な効果が生まれています。作者の鍬形蕙斎は、浮世絵師から津山藩の御用絵師へと転身しますが、その際に北尾政美(きたおまさよし)から鍬形蕙斎、紹真(つぐざね)と名前が変わりました。画面右下には、「紹真筆」と書かれています。

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2026/03/30