解説
この作品は、平安時代の武将、源頼光(みなもとのよりみつ)が酒呑童子(しゅてんどうじ)という鬼の頭領を退治する有名な物語の後日談を描いたものです。
主人公は、頼光の部下で、四天王(してんのう)と呼ばれた勇猛な武将のひとり、渡辺綱(わたなべのつな)です。
なんと、酒呑童子の配下の鬼が1匹逃げ延びて都の羅生門(らしょうもん)の上に住みついているというではありませんか。綱は、頼光から名刀を授けられ、鬼を退治にしに行きました。見事、鬼の右腕を切って、持ち帰ったところ、突如雷鳴がとどろき、鬼に右腕を取り返されてしまいました。ここまでが前半のお話。
後半では、頼光が重い病にかかってしまいます。今度は牛鬼ののろいだということで、ふたたび名刀を授けられた綱が、退治に行きました。牛鬼の腕を切って持ち帰ったのですが、今度は、綱の母親に化けた牛鬼が腕を取り返しにきます。
この鬼退治の際の名刀は、のちに源氏に伝わりました。
作者や伝来はわかっていませんが、おそらく源氏の流れをくむ武家がつくらせたものでしょう。
頼光四天王の一人、渡辺綱のスピンオフ作品にして、酒呑童子の物語の後日談です。酒呑童子が退治された後、そこから逃げ出し、羅生門に住んでいた鬼を綱が退治するという話と、頼光を病気にさせた牛鬼の腕を綱が切り落とすという話です。渡辺綱の人気は抜群だったようです。
らしょうもん、うしおに
収録されているデータベース
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最終更新日
2026/07/20