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龍虎図屏風 Dragon and Tigerりゅうこずびょうぶ

解説

 龍虎相うつ。龍の巻き起こす風が波を逆立たせ、竹の葉を激しくなびかせる。右から左への大気の流れが圧倒的だ。左隻画面を支配する巨大な虎は強風に耐え、竹林から歩み出る。迫力満点のこの大作の筆者直庵は、当時貿易港として栄えた堺を拠点に活躍した。


 屏風の大きな画面いっぱいに、迫力ある龍と虎が描かれています。力の伯仲した二者が勝負する、という意味の「龍虎相打つ」という言葉があります。龍は架空の動物で虎は現実のものという違いこそありますが、どちらも強く、畏れられる存在として並ぶものでした。龍と虎は、多くの画家にセットで描かれてきました。
 昔から、龍が雲を起こし、虎は風を生むとも言われ、龍には雲が、虎には風がつきものです。向かって右の屏風では、龍は鋭い爪をむき出しにし、天からこちらをぎょろりと睨みつけています。右から左に向けて湧き立つ雲の動きが目に見えるよう。左側の屏風の虎は肢を踏ん張って、何者かを威嚇しているようです。その上には竹の葉がやはり右から左になびいて描かれています。右から左の屏風に、空気が激しく流れているように見えます。このダイナミックな躍動感と、はみ出すように大きく描かれたモチーフは、この時代の大きさや豪壮さへの志向を表しているようです。
 作者の曾我直庵は、水墨画を多く描き、安土桃山時代に活躍しました。当時国際的な商業都市だった堺で活動し、奈良や京都に作品をのこしています。

メタデータ

教育

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収録されているデータベース

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ColBase: 国立文化財機構所蔵品統合検索システムは、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)と一つの研究所(奈良文化財研究所)の所蔵品を、横断的に検索できるサービスです。

2026/03/16