解説
聖地を巡礼するお遍路さんたちの杖の先には、しばしばシャンシャンと音を立てる金具が付いている。この金具を付けた杖が錫杖で、金具じたいは錫杖頭という。錫杖は山野や市中を歩く際に鳴らして害獣を払い、あるいは来訪を告げ、時には仏教儀式の中で梵音具(ぼんおんぐ)としても用いる。本作品は柄の部分が密教法具をかたどった特殊な形状をしている点が珍しい。立体感を強調した力強い表現は、鎌倉時代金工の特色をよく示している。ほとんど同じ大きさ、形の錫杖が熱海のMOA美術館にもある。
収録されているデータベース
ColBase
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最終更新日
2026/07/20