豊前国仲津郡丁里大宝二年戸籍断簡 Fragment of <i>Household Registers of Teiri Village of Nakatsu District in Buzen Province in Taihō 2</i>ぶぜんのくになかつぐんていりたいほうにねんこせきだんかん
解説
大宝二年における豊前国仲津郡丁里(現在の福岡県行橋市、みやこ町付近)の戸籍の一部。現存最古の年紀を持つ戸籍で、同年の戸籍は、本品を含む豊前国のもののほか、筑前(ちくぜん)国や美濃(みの)国のものなどが正倉院等に伝存する。各戸の記載は、戸主を筆頭に置き、血縁関係の近い順に戸口(戸の構成員)を一行に一名ずつ記す。全面にわたり、文字のある部分には朱印「豊前国印」が捺される(一部を除く)。紙背(しはい)には戸籍とは関係のない文書が記されているが、これは戸籍の保管期限である三十年を過ぎた後、写経所(しゃきょうしょ)で事務帳簿に使用された際のものである。
律令制のもとで、戸籍は、戸を単位とした班田収授などのために、六年に一度作成された。この戸籍は、大宝2年(702)の年紀を持つ豊前国仲津郡丁里(現在の福岡県行橋市・みやこ町付近)の戸籍である。各戸の記載は、戸主を筆頭に置き、血縁関係の近い順に戸の構成員(戸口)が1行に1人ずつ記される。各戸口については、戸主との続柄、氏名、年齢、年齢区分などの情報が記載されている。紙面には朱印「豊前国印」が捺される。戸籍は44行分の記載が残る。右端の7行は某戸の最末部で、戸口数の統計と受給した班田の面積が記される。それに続くのが、川辺勝法師を戸主とする戸の記載で、後ろが欠失しているものの、残っている部分だけで37人の戸口がみえる。なお、戸籍の紙背には戸籍とは関係のない文書が記されている。これは戸籍の保管期限である30年を過ぎた後、写経所で裏面が事務帳簿に使用された際のものである。
収録されているデータベース
ColBase
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最終更新日
2026/10/05