源氏物語図屏風(絵合・胡蝶) The Chapters “The Picture Competition” and “The Butterflies” from The Tale of Genjiげんじものがたりずびょうぶ えあわせこちょう
解説
『源氏物語』の名場面から。右隻は女御たちが冷泉帝@れいぜいのみかど@の御前で絵を批評しあう「絵合」、左隻は秋好中宮@あきこのむちゅうぐう@が春の仏事を行なう「胡蝶」。鮮やかな色彩、桜花の輝く白が華やかな画面を生んでいる。作者が法眼位にあった文政2年から天保5年(1819~1834)の作。
(山下善也氏執筆)
ふたつの屏風がセットになっています。それぞれ、『源氏物語』の一場面を金地に緑や青、赤などの濃い色彩で鮮やかに描いています。
向かって右側の屏風は、「絵合(えあわせ)」の帖の場面です。左右にわかれ、一組ずつ絵を提出し、勝負を判定する「絵合」という遊びの様子が描かれています。広い空間に向かい合わせに置かれている二つの箱の中に、絵が入っているのでしょう。左側の屏風には、不思議な扮装をした踊り手がいます。これは「胡蝶(こちょう)」の帖の一場面。春の仏事に、蝶の羽をつけた4人の子どもが山吹の枝を手に舞っています。物語の上では2つの場面に関連はありませんが、この作品では白く輝く桜の花が左右の屏風をつないでいます。明るく華やかな画面が春らしい作品です。
作者の狩野晴川院(かのう せいせんいん)は、江戸城の障壁画の総指揮監督を務めるなど、幕末期の狩野派の重要人物でした。
収録されているデータベース
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最終更新日
2026/07/20