解説
鼓面には光芒文{こうぼうもん}の周囲に鳥文、魚文、蛙形の装飾などを巡らせています。寄贈者のダムロン親王はタイ国王ラーマ5世の弟で、同国近代化に努めた人物です。明治34年(1901)寄贈の本作は近代における日本とタイとの交流史を物語る貴重な資料でもあります。
青銅製の太鼓―銅鼓―は、中国西南部から東南アジアの各地に分布し、2000年以上昔から現代まで、祭りの重要な道具として使われてきました。祭りでは、左右の取っ手に縄を結わえて肩からさげて、打ち鳴らして使います。
上面の円盤部分の中央には、太陽のように光を放つ図像があり、ここをバチで叩きます。そこから同心円状に幾重にも円が描かれ、その隙間を埋めるように鳥や魚の文様がめぐっています。そして一番外側にはカエルが四匹います。
この銅鼓は、タイ国王ラーマ5世の弟であるダムロン親王から、明治34年(1901)に東京国立博物館に寄贈されたものです。悠久の祭りだけでなく、近代における日本とタイとの交流を物語る貴重なひとしなです。
収録されているデータベース
ColBase
ColBase: 国立文化財機構所蔵品統合検索システムは、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)と一つの研究所(奈良文化財研究所)の所蔵品を、横断的に検索できるサービスです。
最終更新日
2026/03/16