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ナーガ上の仏陀坐像 Buddha Seated on a Nāgaなーがじょうのぶっだざぞう

解説

禅定{ぜんじょう}に入る仏陀(釈尊)を降り続く雨から守るために、蛇神ナーガがとぐろを巻いた体を台座に、7つの頭をさしかけて守る様子をあらわした像です。東南アジアでは水を司る神であるナーガに対する信仰が篤く、仏教と結びついてこの形の像が多数造られました。


 コブラのような体に7つの頭をもつ蛇の神ナーガがとぐろを巻いており、その上にブッダが坐っています。ブッダが瞑想していたところ大雨が降ってきたので、ナーガが頭を傘のように広げてブッダを守ったという説話に基づいた像です。この作品では、向かって左側が欠けているので、ナーガの頭は5つしか確認できません。このような像は、アンコール時代、南インドからカンボジアに伝わり、大流行しました。乾季の水不足に苦しんでいたカンボジアの人々は、仏教やヒンドゥー教が伝来する前から水の精霊を崇めていました。そのため、水の神ナーガが篤く信仰されたのでしょう。
 眉がつながり、下唇が分厚いブッダの顔は、アンコール時代のクメール彫刻の特色です。頭には王冠をいただき、頭の上の肉髻(にくけい)には円錐形の飾りを着けています。体は滑らかに仕上げられ、蛇のうろこや文様が精緻に彫られています。

メタデータ

教育

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収録されているデータベース

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2026/05/25