解説
装束の1つである石帯は、近世以前のものとしては稀有の例として注目され、さらにその袋も類品なく風俗史・染織史においてまことに貴重な資料である。いわゆる錦の上差袋(うわざしぶくろ)で別組の飾紐が上差されている。錦は赤地に萌葱、黄、白(ほとんど剥落)の絵緯(えぬき)を用いて小さな鶴丸文様を互(ぐ)の目(め)にあらわしたもので、緯糸がゆるやかに浮いた特色から、浮文錦(うきもんにしき)に分類される。この一種稚拙感のある柔らかな風合いは当代ならではのものといえよう。
収録されているデータベース
ColBase
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最終更新日
2026/09/14