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菩薩半跏像 Bodhisattva Seated with One Leg Pendentぼざつはんかぞう

解説

 二重瞼の童顔は、いわゆる童子形像に属する。宝冠や着衣に華やかな意匠が施され、台座には山岳文様を表わすなど装飾性豊かな像である。半跏像では、踏み下げた足をのせる蓮華座を設けるのが一般的であるが、この像ではそれを取り付けた痕跡がない。 


足を組んで右手の指を頬にあてたこのような姿は、半跏思惟(はんかしい)と呼ばれます。もとは古代インド・ガンダーラの菩薩像に起源を持つもので、中国の南北朝時代では、出家前のお釈迦様、すなわち悉達太子(しっだたいし)を意味する姿ともされました。そして我が国では、京都・広隆寺の国宝の弥勒菩薩像(みろくぼさつぞう)に代表されるように、弥勒菩薩の姿として広まったと考えられています。弥勒菩薩は兜率天(とそつてん)という天界で修行を続けていると考えられています。この像の台座に見られる小さな山の文様は、仏が天界にいることを示しているという説もあります。
頭が大きく華奢な体つきの子どものような姿の仏像は、飛鳥時代の後期、7世紀後半の白鳳文化期に流行したものです。瞼が二重になっているのも、この時代の特徴です。衣の縁取りには鏨(たがね)という工具を使って小さな丸い文様をあしらうなど、装飾性がとても豊かな作品です。飛鳥時代前期の仏像とは異なり、身体の表現がより自然で、斜め横から見ても奥行きのある造形を見せています。

メタデータ

教育

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2026/07/20