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埴輪 挂甲の武人 Tomb Sculpture (Haniwa): Warrior in Keikō Armorはにわ けいこう ぶじん

解説

埴輪とは、古墳の上に立てならべた素焼きの粘土で作ったこしらえ物です。古墳時代の前半は壺や家、盾や大刀(たち)といった道具類が主流でしたが、その後、人物や動物など、多彩な造形の埴輪が作られるようになりました。
その製作においては、粘土の紐を螺旋状の輪にしながら積み上げ、表面を木の板で整える成形がなされました。よく見ると、表面に木目によるスジ目が確認できます。
この埴輪は、群馬県の上芝古墳から出土した甲冑を着た武人の埴輪です。両耳の上で髪の毛を束ねた下げ美豆良(みづら)を結い、日本列島で伝統的な衝角付冑(しょうかくつきかぶと)をかぶっています。死者のやすらかな眠りを守る武人の姿でしょうか。素朴な造形ながらも、右手で大刀の柄をつかみ、引き抜こうと身構えた姿を捉え、肩をいからせ、肘を伸ばした様子が巧みに表わされています。
上芝古墳は、昭和4年(1929)に発掘調査された全長18mの帆立貝のような形をした古墳です。6世紀中ごろに噴火した榛名山の火山灰に埋もれた状態で発見されました。この古墳からは武人や男子像のほか、坏を捧げる女性や馬などの埴輪が出土しています。


古墳の上に樹+た+てられた埴輪は、複数の種類を並べることで亡くなった被葬者+ひそうしゃ+にまつわる様々な場面を示します。この武人は、いまにも刀を抜かんとし、鉄製の冑+かぶと+や小札+こざね+を連ねた甲+よろい+を身に着けています。武装した被葬者や、被葬者の周辺を警護した人物をあらわしたのでしょうか。

メタデータ

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2026/06/29