解説
昔、岡山県南部にある鬼城山(きのじょうさん)に、温羅という鬼が住み、人々を苦しめていました。その話を聞いた時の崇神(すじん)天皇は、吉備津彦命(きびつひこのみこと)という人物に、温羅退治を命じました。温羅と戦い、追い詰めた吉備津彦命は、その首を切り落として、吉備津神社(きびつじんじゃ)にある釜の下に埋めました。首は地面の中でうなり続けましたが、温羅の妻に釜で米を炊かせたところ、うなり声は聞こえなくなったということです。 この話は、岡山県に古くから伝わる伝説です。この地方の名産品で、古くから魔よけとされてきた桃と結びついて、日本人誰もが知っている昔話『桃太郎』の元になったといわれています。岡山県南部の吉備地方には、温羅がいたという鬼城山、首が埋められたという吉備津神社など、伝説の舞台が実際に多く残っています。 また、巨大な古墳も多く残っていて、これは古代、吉備に大きな力をもった勢力がいたことを示しているとも考えられます。朝廷が吉備の勢力に攻め入った話が、温羅伝説となり、やがて桃太郎となって広まったという説もあります。
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最終更新日
2026/03/25