解説
五郎はこれを毎年掛軸として作らせたようだ。月毎に上演演目・劇場が記され、日毎の興行成績が細かく報告されている。赤く塗りつぶされているように見えるのは「大入」の文字で、その日の公演が大入り満員だったことを表している。斜線の引かれた日は満員でなかったことを示す。また、この昭和8年(1933)の興行成績掛軸にはないものの、昭和9年(1934)の興行成績掛軸にある凡例を見ると、丸印は休日、丸の中に十字が入った印は乗込休(乗り込んだ先の劇場での仕込みのための休演)、四角は稽古のための休演だとある。いちばん左の欄には大入り満員の日数、公演日数、休演日数が記されており、たとえば昭和8年1月の新橋演舞場では公演日数29日のうち26日が大入り満員で、29日に打ち上げて休日を1日とった後、31日に翌月東京・新歌舞伎座での稽古を行ったことがわかる。
収録されているデータベース
文化遺産オンライン
国や地方の有形・無形の文化遺産に関する情報を公開することなどを目的とした文化遺産のポータルサイト。文化庁と国立情報学研究所が、共同で運営しています。
最終更新日
2026/03/03