解説
日本独自の輪補三段表装仕立にした掛軸。本紙に書かれているのは「兄方(吉方、恵方ともいう)のふじ 聞〇哉 時鳥」(〇は不明)。描かれた山の稜線は富士山という見立てだ。曾我廼家五郎という芸名は仇討ちで有名な曾我兄弟の弟、曾我五郎時致にあやかってつけたものだが、時致が兄・曾我十郎祐成とともに父の仇である工藤祐経を討ち果たしたのは、源頼朝が富士の裾野で行った大規模な巻狩りの際のことだった。掛軸に富士山が描かれるのはよくあるが、五郎は格別の思い入れを持っていたのかもしれない。
収録されているデータベース
文化遺産オンライン
国や地方の有形・無形の文化遺産に関する情報を公開することなどを目的とした文化遺産のポータルサイト。文化庁と国立情報学研究所が、共同で運営しています。
最終更新日
2026/03/03