解説
黙阿弥自筆の台本。執筆担当部分の検閲用「上げ本(伺い本)」であり、「黙阿弥蔵書印」のほかに複数の検閲印が押されている。表紙に「當ル狂言 蔦紅葉宇都谷峠 第二番目二幕目同返し 柴井町伊丹屋の場 鈴ヶ森仁三殺の場」と記載される。『蔦紅葉宇都谷峠』は安政3年(1856)9月、市村座にて初演。「小團次が文弥と仁三を早変りで勤めて成功した」(河竹繁俊『河竹黙阿弥』)と伝わる。
黙阿弥自筆の台本。執筆担当部分の検閲用「上げ本(伺い本)」であり、「黙阿弥蔵書印」のほかに複数の検閲印が押されている。表紙に「當ル狂言 蔦紅葉宇都谷峠 第二番目二幕目同返し 柴井町伊丹屋の場 鈴ヶ森仁三殺の場」と記載される。『蔦紅葉宇都谷峠』は安政3年(1856)9月、市村座にて初演。「小團次が文弥と仁三を早変りで勤めて成功した」(河竹繁俊『河竹黙阿弥』)と伝わる。