解説
京都の十六代目永楽善五郎作の壷に花柳章太郎が絵付をしたもの。永楽善五郎は京焼の家元で、千家の茶道具を整える千家十職の一つ。 洋館が描かれており、ヨーロッパの風景を描いたものと考えられる。章太郎は昭和33年(1958)10月から12月まで、妻の勝子とともに初めて海外を旅行する。ハワイ、アメリカからヨーロッパの各地を回っており、この壺は外遊の翌年の「昭和34年立秋」に制作されたとの記録がある。 章太郎がこの旅でもっとも長く滞在したのはパリで、同時期にパリに滞在中だった女優の高峰秀子、松山善三夫妻に観光から食事の手配まで世話をしてもらった。パリでは藤田嗣治をはじめとする多くの芸術家と交流を持ったり、オペラや美術館を訪れたりした。 花柳章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成10年(1998)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。
収録されているデータベース
文化遺産オンライン
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最終更新日
2026/04/10