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「曾我の家五郎喜劇全集」 「そがのやごろうきげきぜんしゅう」

解説

五郎が一般読者のために刊行した2種類の戯曲全集の一つ。全20編。大鐙閣より大正11年(1922)〜12年(1923)にかけて出版された。大正9年(1920)から『マルクス全集』を刊行し、他にも『日本文化史』全12巻などの学術書の刊行元として知られていた大鐙閣から、五郎がなぜ全集を出すことになったのかは定かではない。博文館や大日本雄弁会講談社といった大衆向けの書籍を多く出していた出版社を選ばなかったのは、喜劇の創始者としての自らの権威と正統性を欲していた五郎らしい。そもそも商業演劇の作品が活字になることはまれで、たとえば松竹新喜劇に数々の名作を提供した舘直志(二代渋谷天外の筆名)は戯曲集を公刊していない。舞台人の間では、「上演台本」は舞台で俳優が演じてはじめて生命がやどるもので、「戯曲」として自立しているものではない、という考えが根強くあるからだろう。けれども五郎は、自分の作品を「文学」つまり読むものとして世に問うことにした。活字として残すことが歴史に残ることだ、という確信があったのだ。

メタデータ

教育

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収録されているデータベース

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2026/03/03