解説
銀製の簪に差込式の飾りを付けた歩揺簪で、一対(192と193)で伝わる。松竹梅は梅の蕊や蕾に金銅や珊瑚をあしらい、銀線をバネのようにして鶴を取り付け、梅の枝から色紙のような歩揺が下がる。歩揺簪は寛政年間に流行し、鎖の先に蝶や鳥・小鈴などを付けて、歩くたびに揺れ動いて音がするようにしたもので、主に上流階級で用いられて華美を極めた。文化・文政頃に江戸で廃れ、その後上方でも廃れて文久頃には全く絶えたとされるが、実際には近年まで作られ、使用されていた。花柳章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成15年(2003)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。
収録されているデータベース
文化遺産オンライン
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最終更新日
2026/04/10