解説
高さ122㎝から65㎝までの石塔で、石質はいずれも安山岩である。 4基は現在地およびこの付近に造立されていたもので、すべて道標付ではあるが、その形態は純粋な道標のほかに庚申塔、念仏供養塔とさまざまである。 道標には隣接する田中村や石神井村(練馬区)を案内した「右たなか道」「左しゃくじ道」、中野村(中野区)や第一七番札所谷原村東高野山長命寺(練馬区)への道を示す「是より右中野へのみち」「これより新高野へのみち」、下井草村の灸所として有名であった田中宗兵衛家と第一四番札所上鷺宮村福蔵院(中野区)へ導く「右いくさ名きう」「左福蔵院」などの刻銘がみられる。 八成地域は中野~阿佐ヶ谷~石神井~保谷~所沢を結ぶ所沢道の道筋にあたり、これらの石塔は、道筋の村々を案内していたものであろう。 個々の石塔はその造立年代、形態などに著しい特徴は見られないが、道標銘付の石塔群としては区内に類例が少なく、下井草村字八成と呼ばれていた当時の、古道の往来の姿を示す資料である。
収録されているデータベース
デジタルアーカイブシステムADEAC
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最終更新日
2026/07/20
