解説
絵馬「鎮西八郎為朝図」は縦165cm、横255cmの家型の大絵馬で、定経筆という署名があります。図柄は、鎧に身を固めた為朝が家来2人を右に従え、降伏した鬼人2名が土下座し、その左側に立ったままの親子鬼人が共に降参の証としての布地を差し出しているところです。図柄についての説明はどこにも記録されていませんが、田村神社の縁起から鎮西八郎為朝に関する絵ではなく、坂上田村麻呂の蝦夷征伐の図柄とも考えられます。 いずれにせよこの絵馬については、奉納年月や奉納者名などの記録もないうえ作者である定経についても何時頃の人物で、何派に属した絵師なのか不明です。 しかし、金箔下地の図柄といい、額縁の装丁といい庶民による奉懸ではなく、恐らく大名格の人物が武運長久を祈願して奉納したものと思われます。また、色彩など現在まで余り損なわれておらず、大絵馬として貴重なものの一つです。
収録されているデータベース
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最終更新日
2026/07/20
