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解説

荒川三郎の作品には会津若松市近隣を題材にした風景画が多いが、本作でも追手町の拘置所脇の大きな銀杏の木とそこへ続く道を題材に描いている。荒川作品の中では比較的珍しく、風景の中に人物も描かれている。その様子は、建物や木々の影が長く伸び、まだ午前中であるにもかかわらず、すでに強い夏の日差しが降り注いでいる。それを避けるように、日陰に佇む三人の少女。その側を妹の手をつなぎながら通り過ぎる少年。画面の奥へと伸びる道はその道程の長さや、日差しの中を歩く兄弟の汗ばむ様子をも想像させる。夏のある日の街角の1頁を切り取った作品である。他の作家なら描くことはないかもしれない、ありふれた日常の風景なのだが、荒川の視線を通して描かれた作品を見ると、暑くジメジメした夏、照りつける太陽、路地裏の生活感が漂う様子など、誰もが見たことがあり、または経験したことがある。そのことが共感や郷愁につながり、この作品の魅力となっている。描かれた銀杏の木は、長い時を経て、周りの風景は変わってしまったが、まだ同じ場所に残っている。

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教育

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2026/07/20