解説
セーヌ河の支流エプト川での舟遊びの情景を描いたこの作品は、モネの人物画の最後の大作であるとともに、水面下の水草の動きと神秘的な暗い光を描いた最初の試みでもある。舟遊びという主題、画面端で切断されたボート、誇張されたオール、俯瞰的な視点は、日本の浮世絵を想起させる。舟に乗っている女性は、おそらく、モネと再婚したアリス・オシュデの4人の娘のうちの二人、シュザンヌとブランシュであると思われる。アリスは、百貨店の経営者でモネの絵画の収集家だったエルネスト・オシュデの妻だったが、オシュデの破産の後、子どもたちを連れてモネの一家と暮らしていた。モネは、本作品が描かれた1890年に2,200フランでジヴェルニーに家屋と土地を購入、1893年には睡蓮の池を造成し、生涯この地で暮らした。(『モネと画家たちの旅』図録、2007)
収録されているデータベース
ポーラ美術館コレクション
ポーラ美術館は、2002年に神奈川県箱根町に開館いたしました。ポーラ美術館のコレクションは、ポーラ創業家2代目の鈴木常司が40数年間にわたり収集したもので、西洋絵画、日本の洋画、日本画、版画、東洋陶磁、ガラス工芸、古今東西の化粧道具など総数1万点にのぼります。
最終更新日
2023/03/28