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遊郭の遊女たちについて

はじめに

遊郭と聞いて一番初めに思い浮かぶのはそこで働く遊女たちのことだと思います。中でも花魁という位はとても有名ですよね。しかし、花魁と呼ばれる遊女たちのなかでも位があるのです。そんなあまり知られていない遊女たちの位をすこしでも知っていってください。



遊郭

遊女たちが住む幕府公認の場所。「郭」は区画という意味を指す。遊郭に入るためには「大門」から入りる。一区画に隔離されていた。武士や商人、公家、大名などの高貴な身分の男性が通った。遊郭に通うには大金が必要だった。

遊女

遊郭で男性に性的サービスをする女性。売春婦。心中や外の世界に出ることなく一生を終えたり、若くして亡くなる人も多かった。しかし、遊郭では芸事の披露や会話、手紙によるコミュニケーションなど、教養が無ければできないサービスも行われていた。そのため幼い頃から、文字の読み書き、茶道、華道、将棋、お琴、古典、和歌など一連の芸事を身に付ける勉強をする。遊女はこれらを使って、客の心を鷲掴みにする必要があった。


遊女の位


●太夫:遊郭の階級の中で教養と美貌を兼ね備えた最高位の遊女。客の心を喜ばせるコミュニケーション能力にも長けていた。客は、公家や大名、旗本などの身分の高い人たち。高額な料金を払って揚屋に呼ぶ遊女だったので、一般庶民がお目にかかる機会はなかった。しかし幕府による風紀が厳しくなり、身分の高い客層が遊郭を離れてしまう。宝暦年間(18世紀中頃)に吉原の太夫は姿を消し、次第にトップクラスの遊女は「花魁」と呼ぶようになった。


●格子:太夫の次の位に値する遊女。表通りの格子の中(張見世)に控えている。客は張見世をみて、好みの遊女を見つける。格子は客と会話したり、煙草をふるまうこともあった。美貌と教養を兼ね備えた上級遊女である格子だけが客の前に現れることができた。太夫に準ずる遊女だったが、宝暦頃に姿を消した。


●散茶:格子のワンランク下の身分の遊女。格子が張見世をしている2階の座敷で客を取る遊女。当初身分の低い方の遊女だったが、遊郭が庶民化し太夫や格子がいなくなると、格上げされて「花魁」になることもあった。


●座敷持:2階のお座敷の中で自分の部屋と客用の部屋を持ち、客を招き入れられる資格のある遊女。禿が付いている。


●呼出し:江戸中期の宝暦期の遊郭で最高位の遊女。茶屋から呼び出されるのを待っているという意味。お座敷に姿を現すことはなかった。太夫や格子は衰退するなかで、散茶や座敷持、呼出しがトップクラスの遊女になった。中でも呼出しは最高級遊女。一晩を共にするのに100万円以上。


●基本的に呼び出し以上を花魁、それ以下は花魁とは言わない。


見習い少女

●禿(かむろ):少女時代から花魁になる為の教育を受ける。禿は7歳~8歳からお付きをし、花魁の食事の給仕やたばこの吸いつけ、廓内の小間使いなどをしながら、三味線や唄、書などを習う。器量の良い子は、引っ込み禿となり、新造になる為の英才教育を受ける。引っ込み禿の年は、大体13歳から14歳。将来上位の遊女になることを約束された禿。


●新造(しんぞう):禿の上の位。振袖新造、留袖新造、番頭新造の三つがある。

振袖新造は見習いをする立場で、客を取らない。

留袖新造は18歳になっても独り立ち出来ず、姐さんの世話になりながら客を取る新造。

番頭新造は大体30前後。身請けされないまま年季を過ぎた子達が再び廓内で働く為になる。


参考文献