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浴衣

夏に着る、木綿の単衣(ひとえ)の着物

平安時代に上流階級が蒸し風呂に入浴する際に着用した、麻の湯浴み着「湯帷子(ゆかたびら)」が原型。室町時代末期には、湯治中の武家や公家に「温泉見舞」として浴衣を贈る風習があった。

やがて、江戸時代前期の元禄期(1688~1704年)頃、木綿地と銭湯の普及により、一般にも湯上りに木綿の浴衣が使われるようになり、「ゆかた」の呼称が定着。また、江戸時代には、庶民の夏の部屋着や簡便な日常着、雨や雪、塵除けのための合羽のかわりなどの用途で浴衣が使われていたという記録がある。一方で、江戸時代前期から盆踊りや祭礼の衣装としても利用されていた。江戸時代から伝わる浴衣の伝統的な染色技法に、「長板中形」と呼ばれる技法がある「長板中形」は、三間半(約6.5メートル)の長い板に木綿の生地を貼り、その上に型紙をのせて生地の両面に糊で型付けし、天然藍に浸して染める。

明治時代に入ると、長板に生地を広げ、型紙をのせて糊付けした後、さらにその上から新しい生地を広げ、生地と糊を重ねる「注染(ちゅうせん)」という染色方法が発明されたことで浴衣は大量生産が可能になり、夏の日常着として流行をみせた。

現代では、機械によるプリント染めが主流となったが、夏祭りや盆踊り、花火大会などの行事、夏の外出時、温泉地などで広く着用されている。

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  • 国立民族学博物館(みんぱく)は、世界最大級の博物館機能と大学院教育の機能を備えた、文化人類学・民族学の研究所として世界で唯一の存在です。浴衣や型紙を収蔵。

  • 当館は、埼玉100年記念事業として昭和46年に県立博物館として誕生し、平成18年には旧県立民俗文化センターを統合し、歴史と民俗の博物館として生まれ変わりました。  歴史・民俗・美術を総合的に扱う博物館で、「埼玉における人々のくらしと文化」をメインテーマとした常設展示室、テーマを設定し展覧会を開催する特別展示室、季節展示室があります。浴衣や型紙を収蔵。

  • 浴衣をを通じて「きもの」への理解を深める体験型教育プログラムを開発することを目指したプロジェクト。ゆかたの歴史、構成、各部名称、着方、たたみ方、布地などについて解説。

  • 国立国会図書館の所蔵資料と共に、浴衣の歴史を紹介。

  • 小紋や浴衣、友禅などの着物の染色のために用いられた「伊勢型紙」のデジタルアーカイブ。

参考文献

  1. 日立デジタル平凡社,平凡社