日明貿易
室町時代に日本と明国との間で行なわれた貿易
室町時代、幕府と中国の明(みん)との間で行なわれた貿易。広義には倭寇(わこう)などによる密貿易も日明貿易に含まれる。明は私的な貿易を禁じていたため、室町幕府将軍が「日本国王」として朝貢の形式をとって船団を派遣したもので、明が発行する勘合(かんごう)を渡航許可証とした。実際の経営に当ったのは主に九州や四国の有力な守護大名や中央の大寺社、および都市商人であった。応永8年(1401)室町幕府3代将軍足利義満は日明通交のため使節を派遣、建文帝から「日本国王」に冊封(さくふう)され、皇帝に朝貢する形で貿易が始まり、以後150年間にわたって19回の船団の派遣がなされた。日本からの輸出品には硫黄・銅・刀剣類・扇・漆器などがあり、明からの輸入品として銅銭・生糸・絹織物・書画・書籍・陶磁器・薬材・砂糖などがある。
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博多からの出土品の発掘調査に基づいた日明貿易について記述。