本文に飛ぶ
江戸歳事記 4巻 付録1巻 /

山王祭

山王権現(ごんげん)の祭。代表的なのは東京都千代田区に鎮座する日枝(ひえ)神社の祭礼

山王権現(ごんげん)の祭。近江国の日吉大社(ひよしたいしゃ、かつては「ひえたいしゃ」、滋賀県大津市)を勧請(かんじょう)した神社は、一般に日吉社(ひよししゃ、ひえしゃ)・日枝社と称し、日吉山王社・山王権現とも称されたので、その祭礼は山王祭と呼ばれた。

なかでも特に東京都千代田区永田町に鎮座する日枝神社の祭礼が有名で、狭義にはその神幸祭(じんこうさい)をいう。太田道灌(どうかん)が江戸城を築いた後、文明年中(1469-87)に江戸の産土神(うぶすながみ)として山王を城内に勧請し、のちに徳川将軍家は江戸城の鎮守社、徳川家の産土神として幕府の直轄(ちょっかつ)社と位置付け、山王祭は天下祭・御用祭とも称された。現在は6月15日の例大祭に先立ち、13日(土・日の場合は変更)に神幸祭が行われる。鳳輦(ほうれん)2基・宮神輿(みやみこし)1基・山車(だし)5基が氏子区域を巡り、総勢は500人からなる。江戸時代は江戸城内に入御した神輿を、3代将軍徳川家光以来、歴代の将軍が上覧・拝礼し、江戸時代末期には山車の数も60を超えていたという。山王祭は神田(かんだ)明神(千代田区外神田)の神田祭とともに江戸二大祭とされ、神田祭と隔年で行われている。 

なお、滋賀県大津市の日吉大社は山王総本宮で、現在4月12日から15日に行われる山王祭は日吉祭とも呼ばれ、祭の創始は延暦10年(791)と伝えられている。

関連するひと・もの・こと

本で知る

もっと知りたい

山王祭名物 象の造り物

山形県酒田の山王祭

動画を探す(江戸三大祭)

過去の展覧会を探す

タイトル主催者会場開始終了

見に行く・調べる

  • 東京都千代田区永田町に鎮座する日枝神社のHP。「日枝神社について」「年間行事」「ギャラリー」などの項目が見学の参考になります。

  • 滋賀県大津市坂本に鎮座する日吉大社のHP。「日吉大社について」「年間行事」「日吉大社写真館」などの項目が見学の参考になります。

  • 千代田区永田町の日枝神社HPより。「行事日程」「祭礼行列」「稚児行列」などの項目によって、祭を紹介している。

  • 大津市坂本の日吉大社HPより。「主な神事の紹介」「動画で紹介」などの項目によって、祭を紹介している。

  • 東京都墨田区横網に所在。HPのトップページ「目的別利用案内」から「収蔵品検索」をクリックし、キーワードに「山王祭」「日枝神社」などと入力すると、収蔵品を探すことができる。

  • 山形県HPより。400年以上の古い歴史をもつ山形県酒田市の「酒田まつり」。その起源は酒田の守り神である上日枝神社と下日枝神社の例大祭にあり、慶長14年(1609)に始まった例大祭は二つの神社の祭神が山王権現であることから、かつては「山王祭」といわれていた。

参考文献

  1. 福原敏男 著,渡辺出版
  2. 『舞踊學』第5号(1982年)
  3. サンプルページ「山王祭」の項
  4. サンプルページ「日吉山王祭(ひよしさんのうさい)」の項
  5. 「さんのうまつり【山王祭】」の項